Welcome Aboard -旅するために旅をする

現在、絶賛無職中の僕が、世界中を旅するブログです。

・《はじめまして》と《さようなら》の間にあるもの

北京でも楽しい出逢いがたくさんあった。
まず、ゲストハウスではヤンさんとショウと仲良くなった
。ヤンさんは、同年代の女性で香港の学生が北京に留学するのをサポートする仕事をしていたが、現在は転職活動中らしく、僕も失業中だと言ったら仲良くなれた。中国語の他に英語、日本語、韓国語、少々のスペイン語を話せる才女で、僕が「優秀ですね」と言ったら「はい、優秀です」と言われた。まさか、そんな返答があるとは思わず面をくらった。普通は「そんなことありません」と謙遜する場面なのではないかと思えたからだ。しかし、考えてみれば謙遜なんて日本にしかない美徳だろうし、誉めて素直に受けとられるほうが気持ちが良い気がした。中国語はまったく話せず、英語も堪能でない僕はヤンさんのおかげでゲストハウスの面々と仲良くなることができた。
ショウは西安から旅行に来ていた学生の男の子で、その人懐っこい笑顔を思い出すと今でもほっこりしてしまう。
彼とは良くゲストハウス近くの飯屋に一緒に行った。あるとき炎天下の中、散歩をした帰り道にショウとお茶屋さんに寄った。メニューを見たら烏龍茶があったので、それを注文した。運ばれてきた烏龍茶は湯気がたっていた。良し、暑い中ふーふーして飲むぞ!
違う。圧倒的に違う。
当然冷えたものが出されると思っていた僕は店員さんに「ゴールドはありますか?」と尋ねたが、うろんな物でも観るみたいな目をされ「メイヨー(無いよ)」と言われただけだった。ショウに「何でゴールドが無いの?」と聴いてみたところ「だって健康に悪いじゃない」と屈託なく言われてしまった。なんてことだ冷えた烏龍茶の美味しさを知らないとは。。君たちは4000年も一体何をやっていたんだ。「日本にきたら冷えた烏龍茶をごちそうするよ」と彼に言うと困ったように笑っていた。
ゲストハウスから離れる日、ショウに挨拶をして、「君が日本に来たら案内するよ。かわいい女の子も紹介する」と無責任に約束した。ショウは「それはいいね!ぜひお願いするよ」と言った。これが実現する可能性が低いことはお互いにわかっていた。でもそれで良いのだ。旅ではたくさんの人と出逢うが、《はじまして》と《さようなら》の間隔がとても短く、だからこそ、その間にあるものを大切にしたいと思えた。宿から出る前にショウの枕元にこっそりThank you! Shaw From Junと羽の所に書いた折り鶴を置いておいた。次の日
、彼からBest wishesと題名されたメールがきた「Jun, I saw the paper crane  you folded for me, it means everything to me, thank you so much, I will miss you, have a good trip in China, all the best.
Shaw 」
ありがとう、ショウ。

写真は関係ないけど、万里の長城

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